好きか嫌いか
先日、某新聞広告を読んで思うこと。
某調理学校の方によるものが共感し、自分も顧みなくてはと考えさせられた。
-食事は好きか嫌いかで判断してはいけない。
我々は好きか嫌いかではなく分析しなければならない。
といったようなことが書いてあったと記憶している。
(記憶の中のものなので、その辺りはご容赦いただきたい。)
よく諸先輩方から、
-最近の建築雑誌は面白くない
-北欧建築はすばらしい
という言葉を耳にする。
どの時代、どの国の建築が優れているか。
そこを突き詰めることないと普段から考えている。
表現方法は異なるものであり、探求があと少しという場合があるものの、
その建築について優劣は必要ないのではないか。
コンペや賞等、競技については順位が必要なため、
各作品に対して講評し、順位が与えられる。
日頃の活動について、
人なので、主観的に評価してしまうところは否定できない。
根底にある嗜好は自然と出てきてしまう。
しかし、単純に第一印象で好きか嫌いか結論付けてしまわず、
各建築について分析し、評価する必要がある。
作品集や体験した中で感じたことを言語化し、
平等に評価することで、自身の設計力・審美眼の向上が図られるのではないか。
そこで場外になるのが同調主義者である。
しかし、こうした建築の探求は
他者の為ではなく自分自身のために培われるものであることは明白。
こうした姿勢。あらためて肝に銘じ、精進していかなければならない。