点・線・面
はじめに
前書きの内容について一部加筆したので一読願いたい。
ー点
ー線
ー面
身の回りにあるものは全てこの要素でできている。
点だけでは一次元なので物体として成立しないものの、
点と点につながりが生まれることで線となり、
平面的、立体的にさらに展開していくことで物として存在する。
最近特にこのことを意識するようになる。
地元で真新しい形態であったり、
地域でおなじみの店舗が再出店したりしていて、
各所でにぎわいを創出しようとムーブメントが起きている。
各店舗の様式や携帯については以後別のテーマにて述べることとして、
最近のこのムーブメントはあまりに一次元的に感じる。
ー 賑わいが無い
ーみんなの集まれるお店を開こう
ー開店したのでみなさん来てください
それが競合店が少ないこと、住宅街が近いこと等
その店舗を目的として集客を狙う手法がほとんどのように感じる。
また、個人的活動においても一次元的思考である。
何か面白いことがしたいと潜在的に考えている人は少なくないよう感じる。
しかし、実際行動に移している者、うちわ完結型のグループに留まっている者。
何か大きく変えていきたいという物事については、
やはりその規模によって時間やマンパワーが必要になる。
都市の中で点として存在している者同士が、
一つ一つが関わり合い、つながりあい、
線でつながり、やがて大きなエリアへと発展していく。
繁華街や一昔前の喫茶店街など、
同業種が集まり、その地域の特色を形成し、はしごや街歩きにて賑わいが形成されている。
たとえ目的の店に入れなかったとしても、他店に魅力見いだせるかもしれない。
バーにおけるグラスホッパーのような種族が理想かもしれない。
だんだんと脱線していきそうなので整理したい。
我々建築士の職能においてもそうであるし、
商いをするうえで利益が無ければ自分の活動もままならないことは、
根底の話なので除外して考えたい。
競合相手と競い合い、様々なアイディアを模索することは歓迎すべきことだが、
あまりに行き過ぎ、孤立しては元も子もない。
同業者の中に敵対者を増やしていくのではなく、
地域(=面)的視野のもと、賑わいを形成していくことがいいのではないか。
今回のテーマは活動の根源になるものだけにきちんと整理したかったが、
だんだん発散していってしまい、自分の無力さを痛感している。
しかし、こうして駄文であっても表現することで、
目にした方々に何かが届いていただけると幸い。
今後もあらゆるテーマについて思考をめぐらせ、自分の血肉となるよう精進したい。
おわりに
どの職種においても決して一強になってはいけない。
競合相手が存在せず、努力することを怠っては成長はない。
そうした者には必ずいつの日か報いを受ける日がくる。
そう自分への戒めも込めて。