職責
先日建築士の定期講習を受講した。
内容は近年の法改正や建築士としての職責について、
機会を設けて学習しようというものである。
建築士を取り巻く環境の変化に大きく影響した事象として
構造計算書偽装問題がある。
現に毎年国交省の役人により、各行政や確認検査機関に抜打ち査察が行われ、
日々適正に確認業務が行われるような仕組みがある。
行政側だけではなく我々建築士においても同様に、
社会情勢によって法改正や国交省による通達が近年頻繁に行われている。
建築士の職責として、資質・知識・品位の維持向上が挙げられる。
建築のプロとして日々研鑽を積みなさいということである。
(このことは建築士法にて定められている義務である)
先述の定期講習を受講しているとよく出くわす。
ー何を言ってるのかさっぱりわからん
ー何でこんなめんどくさいことしなきゃならんのか
と建築士の風上にもおけない諸先輩たち。
建築士の高齢化が騒がれているが
定期講習などの講習へ参加するとひしひしと感じる。
本当に実務を行なっているのか怪しい人もいる。
確かに一日がかりの講習であり、
以前はなかった制度であるからとくにそうおもうのだろう。
しかし社会情勢についていけず、日頃から情報収拾をせず過ごし、
資格の延命のみを目的としていると、職責を果たしていると言えるのだろうか。
こうした諸先輩の姿を見て新人は何を思うのだろうか。
どの業界やコミュニティーにも言えることだろうが、
身内のなかで油断しているのかもしれないが、
自身の言動によってどれほど自分の価値を下げているか。
目を覚ましたほうがいい。
きっとそういう類の人は努力することが嫌いなのだろうし、
こちらが何を言っても聞く耳を持たないだろう。
そういう人たちにはもう用はない。